『バカよ貴方は』はつまらない?
『バカよ貴方は』は、新道 竜巳(左)と平井“ファラオ”光(右)のお笑いコンビです。
THE MANZAI2014で決勝にコマを進めたり、復活したM-1グランプリでも決勝に進出するなどお笑い界に名を轟かせている人気コンビなのですが、
よく予想変換に「つまらない」などという欄が設けられるコンビでもあります。
実際、決勝に進出したM-1グランプリでも結果は9組中8位と、あまり芳しい成績ではありませんでした。
この二人が本当につまらないのか見ていきます。
『バカよ貴方は』のネタと必殺技「大丈夫」
まずはこちらのネタをご覧ください。
この二人がお好きな方なら御存知かと思いますが、ファラオさんの入りの第一声がとても楽しみです。
このネタでは「くまもんです」からスタートでした。
勿論そんな訳ありませんが、この明らかすぎるデマカセが堪りません。
入りの掴みは非常に大事だと思いますが、このM-1グランプリ2015では優勝したトレンディ―エンジェル斉藤さんの「ラグビーボールでーす」と同じぐらい無茶で面白い入りだったと思います。
その後は少し失速しましたが、「僕は負け組です」に対してずっと続けていたマネを止めて「その通りだ」と返す展開だとか、やはりとても面白いと思います。
ファラオさんのキャラもあると思いますが、ちょっとしたボケの破壊力がかなり高いと思います。
そしてM-1でも最後に使っている必殺技が「大丈夫」の連打です。
語尾やイントネーション、疑問と肯定を切り替えながら約一分近く流れ続けるファラオさんの「大丈夫」は、好きな人には堪らない技だと思います。
まさに間の伝道師と言えます。
正直何が面白いか分からない人と癖になる人の二極化でしょうが、はまる人には相当はまる間を使った技だな、と思います。
強いて言えば「顔をひし形にしてやろうか」の伏線回収とオチが丁寧に決まったところで引いてあげた方がネタとしての価値は少し上がったかもしれません。
では自分が最も好きなネタをご覧ください。
このネタも本当に入りが好きです。
放送事故かのような間ですが、そこから繰り出される「泣いてんのか?」が堪らなく面白いです。
ちなみにこのネタ中でも「白ヤギさんの曲」を歌われてたりしますが、このファラオさんはバンドでボーカルをされていたこともあり、低音ボイスだけでなく歌も得意技だそうです。
「+100円で大盛り」「+800万でここを更地」という謎の選択肢の対比やゴキブリへの優しさなど、やはり非常に面白いと思います。
本当に「つまらない」のか?
個人差はあるとは言え、正直非常に面白いと思います。
ただM-1での評価など世間的には少し厳しい評価を受けている部分もあり、それが何故か?少し調べてみました。
かなり信憑性の高い、腑に落ちる解釈は「テンポ感の良い笑いが評価される上方の笑いから少し離れている」という物でした。
その解釈に当てはめていくとトレンディ―エンジェルの優勝などが非常に分かりやすく読み解けてくるのでかなり正しいのではないか?と思います。
とは言え、『バカよ貴方は』のお二人はこの独特の雰囲気こそ魅力的ですので、しっかりこの路線を貫いて、そしていつか大きな舞台で優勝してもらいたいと思います。
長文お付き合いありがとうございました。
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