『メタルギア』のデザイナー、小島秀夫が退社!コナミ存続の危機!
12/15日をもってコナミとの契約終了となり、今日から新たなるスタートをきることとなりました。今後も"生涯現役"で立ち止まる事なく、可能な限り"物創り"を続けていきたいと思います。これからもよろしくお願いします。
— 小島秀夫 (@Kojima_Hideo) December 16, 2015
この度12月15日にコナミとの契約が切れ、小島秀夫さんが退社されることになり話題となっています。
小島さんはあの世界的な人気タイトル『メタルギア』を生み出したゲームデザイナーです。
今では『メタルギアソリッド』などとして、美しいヴィジュアルで凝ったデザインが魅力ですが、実は最初の『メタルギア』はまだまだゲーム技術が発展していない1987年、MSX2のゲームとして生み出されました。
メタルギアと言えば「敵に見つかると負け」というステルスゲームですが、当時主流であったファミコンに比べ、圧倒的に成約が多かったMSXにおいて戦争ゲームを作ろうと試行錯誤した結果生まれたシステムだったようです。
一般的な戦争ゲームだと多くの敵が画面上に現れ、その攻撃をグラフィック化するだけでかなりの負荷がかかりますが、先頭を最小限まで押さえる「ステルスゲーム」という設定により、見事にその課題をクリア。
その逆転の発想を突いた画期的なゲーム性やストーリーが高く評価され、結果として大ヒットタイトルとなりました。
後にゲーム技術が発展し、Playstation2で発売された『メタルギアソリッド2』が爆発的ヒットを記録した2001年にはアメリカの「ニューズウィーク」誌において「未来を切り開く10人」に選ばれました。
そういった活躍で2005年より、コナミデジタルエンタテインメント内のゲーム開発チームとして「小島プロダクション」というチームが存在していました。
前置きが長くなりましたが、この度KONAMIの活躍のキーマンとなってきた小島さんが退職し、新たなスタジオ「コジマプロダクション」が立ち上がりました。
そして早速本日16日にソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)との契約が結ばれた発表がありました。
これに関してかなりの声が上がっています。
こちらスネーク
KONAMIを退社した
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 ̄ ̄ |し |  ̄ ̄
し⌒J ☆
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄— 新おティッシュさん(●⁰౪⁰●) (@1919tissue) December 16, 2015
部下も引き連れて?しかし日経に載るのかぁ…コナミさんこれからどうするんだろ… https://t.co/CSZNSPAO4g
— みりたん (@Military_tan) December 16, 2015
KONAMIが爆発しました。
— bombtter (@bombtter) December 16, 2015
今日コナミの株価どうなるかなーって思ってたけど、終値上がってた。
結局退職に関しては織り込み済みだったってことですかなあ? pic.twitter.com/SMsbb54eaS— クー(Queue) (@ume_design) December 16, 2015
これはほんの一部ですが、これからのコナミの将来を危ぶむ声が多数です。
「こちらスネーク、退社した」はあまりに面白かったのでピックアップさせてもらいました。
ただ「コナミと言えばパワプロもあるじゃないか」と思った矢先に飛び込んできたのがこちらのツイート
世間的にあんまり知られてないのだが、パワプロシリーズの立ち上げに参加しパワプロ君をデザインしたし後にパワポケシリーズのディレクターとして活躍した藤岡謙治氏もKONAMIをもう退社してるのよね・・・
— ラリアット (@rariatoo) December 16, 2015
これは人気タイトルの生みの親が消えてしまった訳ですね。
たしかに大変そうです。
だが安心してください、音ゲーがありますよ
『pop’n music』(ポップンミュージック)
『beatmania』
『DanceEvolution』
ポップンにビートマニア(BEMANI)、そしてダンエボと言ったアーケード稼働のゲーム機。
おそらく一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
(個人的にビートマニアは厨二心を燻るクールさがあります)
こういった大人気音ゲーのタイトルをたどってみると実は全てコナミの物だったりします。
音ゲーではありませんが、コナミには他にも『遊戯王』やら『ウイニングイレブン』といったコンテンツがありますね。
忘れてはいけないのがデジタルエンタテイメント以外の事業
コナミはスポーツクラブやパチンコの運営なども一部行っています。
実際その割合がどれぐらいのものか調べてみると以下のような形です。
(画像は平成25年3月期コナミの決算短信より)
割合で言うと大体4割ぐらいでしょうか、デジタルエンタテイメント事業以外でもしっかり収入の軸を確立しているようです。
今回の一件はたしかに痛手ではあるでしょうが、おそらくコナミはこれからも無事に存続し続けるでしょう。
ただ小島さんが抜けてからのメタルギアの扱いは相当細心の注意を払わないとファンの反感を買うことになりかねません。
これからもシリーズが継続するようであれば高いクオリティが求められるでしょう。
また、やはり遊戯王とかメタルギア等々、自分たちの中のコナミ像の核となるコンテンツたちが失われていくのは悲しい話ですね。
これから先どのような方針で企業が動いていくのかは分かりませんが、そこのところはよろしくお願いしたいところです。
長文お付き合いありがとうございました。